注文住宅のローコスト化

注文住宅は、仕様がはじめからすべて決まっている建売住宅とは異なり、施主がみずからの希望どおりにプランを決めて、施工業者に発注をするというスタイルの新築住宅です。このため、住宅の仕様に対してあとで不満が出ることは少ないわけですが、いっぽうで、土地を購入してから建物を整備するというかたちになりますので、よほど資産に余裕がある人を除いては、建物部分にかける費用をある程度制限しなければなりません。注文住宅に盛り込むべき条件と予算とのかねあいを考えるのは、なかなか難しいものですが、ある程度住宅建築の基本的なことがらを踏まえてプラニングをすれば、注文住宅であってもローコスト化を図ることは可能です。たとえば、建物の平面外形、すなわち上から見たときのかたちをできるだけ正方形や長方形などの単純な形状に統一したり、和室の間取りは6畳間のような昔から使われている寸法にしたり、屋根の形は切妻型としたりといった、構造面での工夫をすることです。

もちろん、建物に使われる内装や外装のグレードを下げたり、照明やコンセントの数を一定におさえるといったこともローコスト化に貢献します。ローコストをうたっている建売住宅やユニットハウスのようなものでも、こうした基本を踏まえて、さらに大量生産や工場生産といった工夫を加えることで、ローコスト化に成功しているということがいえますので、積極的にそのノウハウは真似てみてもよいでしょう。

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